目が片方だけ閉じられない、口から水がこぼれる、口をすぼめられないというように、急に顔の片側が動かしにくくなるのが顔面神経麻痺です。
脳梗塞や脳出血などが原因で起こる中枢性顔面神経麻痺と、末梢性顔面神経麻痺があります。
中枢性顔面神経麻痺では、ろれつが回らなくなったり、頭痛・意識障害・手足の麻痺などが一緒に起こることが多く、その場合はすぐに救急外来を受診してください。
末梢性顔面神経麻痺の場合は、単純ヘルペスウイルス(ベル麻痺)、帯状疱疹ウイルス(ハント症候群)が原因となっていることが多いと考えられています。抗ウイルス薬と、顔面神経のむくみをとるステロイドによる治療を行います。